2011夏遠征

パワースポット天河神社



2011年、夏の遠征は九州に行く予定でした。1月に気になっていた塗りつぶし地図の白い点、伊豆半島の先端の道の駅「下賀茂温泉 湯の花」を攻略 (こちらを参照)、 その後、日帰りで「よしおか温泉」 「大館能代空港」を訪問、 訪問駅数は619駅となりました。2010年の「目指せ600駅プロジェクト」では見事に目標をクリアし、 引き続きハードルを一気に上げ、「目指せ全駅制覇」と看板を架け替えましたが、さし当たっての目標は700駅です。 3月の連休、GW、7月の連休、そして夏休み、年初の早い段階で700駅訪問への道筋は描いていました。

ところが、3・11東日本大震災の影響をまともに受けてしまいました。日常生活は一ヶ月ほどで戻せましたが、 (こちらを参照) 仮設住宅の建設が始まり仕事が多忙になり休日が極端に減りました。一ヶ月先の予定がたたず、ホテルを予約しては直前にキャンセルするという状態が続き、とても夏休みの 九州遠征の航空券や宿泊、現地でのレンタカーの予約はできませんでした。 そんな状況でも東北のスタンプラリーに出掛けたり、 高速道路の休日特別割引上限1000円が廃止となる直前にLAST RUNに行ったりと 自転車操業で道の駅訪問は続けていました。

夏になり追い討ちをかけるように退職者の仕事が新たに割り振られ超多忙となりました。夏休みも会社の休日6日間に有給を追加して7〜8日と思っていましたが、 6日間さえ怪しくなってきました。この時点で九州遠征はあきらめました。それでもどこかに行きたい気持ちが抑えられず、無駄になるのを覚悟で 寸暇を惜しんで夏遠征の計画を立てました。

遠征計画は、数多くの未訪問駅がある地域を選んで、一筆書きのようにグルッとまわるコースを考え、そこに付近の観光地や気になるスポットを加え、 道の駅を減らしていくという方法でしたが、今年は『パワースポット』と呼ばれる「天河神社」に行って神頼みでもいいから、 心身ともにリフレッシュしたいというところから始まり、そこに付近の未訪問駅を加えるという手法になりました。

そして、数年前、関西遠征の時に寄った姫路城、見学時間が終わってしまってライトアップされた様子を遠目に見ただけでした。 「姫路城、いつかちゃんと見ようね」それ以来、時々こんなフレーズが会話の何気ない瞬間に登場するようになっていました。 今回の旅行の第一の目的地「天河神社」は奈良県、姫路城に行くとなると、移動距離がいたずらに長くなります。 しかも姫路城は2009年(平成21年)10月から5年間、保存修理工事を行っている筈です。ところが、Webで調べたところ、 『世界遺産の価値と、大規模な改修の啓発とPRという観点から、修理状況は原則公開され、見学の方々に匠の技などを見せることができるよう、 修理見学ブースが設けられることになっています。』と、見学できることがわかり、逆に工事中の状態は今しか見られないと 思い切ってここもプランに加えました。






1日目。

前述のような経緯があって、初日は姫路城のある兵庫県を目指して、ひたすら車で移動の日となりました。 予定では12時間、970kmあまりで兵庫県姫路市に着くはずでしたが・・・・ 滋賀県内で渋滞にはまり・・・結局15時間かかってホテル着が22:08でした。
それでも・・・12時間でも、15時間でも、運転していることじたいが楽しい人なのまったく苦にはなりません。

途中、何度もSAやPAに寄りましたがソフトクリームも食べず、ほとんどエピソードのない初日となりましたが、 唯一、山陽道の姫路ICで高速を降りるとき、料金所の係りの方はもしかすると始めてのことだったのか、戸惑ったような表情でじっくりと被災証明を見ていました。 それでも、「ご苦労様」と声を掛けていただき、ありがたく被災者無料の恩恵を享受できました。

宿泊したのは、大浴場がウリのビジネスホテル、入浴でスッキリして、気持ちよく眠れました。


2日目。

大浴場での入浴が功を奏したのか、適度な疲労感で熟睡できたのが良かったのか、一日中好きなこと(車の運転)をやっていた充実感からか、2日目の朝は すっきりとした目覚めでした。



解体修理の工事中の姫路城、「天空の白鷺」と呼ばれる見学施設は、事前に予約が必要で、概ね1時間刻みの予約となりますので、 朝の10:00スタートで出発前にWebから予約をしました。
すっきりとした目覚めで疲労感もありませんでしたが、まだまだ遠征は始まったばかり、ホテルでゆっくりと朝食を食べ、 いつもの遠征と比べてかなりのんびりめにチェックアウトしました。平日の朝の市街地中心部ということで混雑を想定していましたが、 お城に着いたのは8:30過ぎ、9:00の開城時間まで、待つことになってしまいました。 既に太陽が高くジリジリと真夏の陽光を容赦なく浴びせてきます。木陰にいましたが、それでも汗がふき出してきます。 昨年の夏、着ているものがびしょびしょになり、ハンカチを絞ると水滴が滴り落ちるくらい汗をかきながら 狭い通路、急な階段を上り下りして見学した松本城のことが思い出されます。




ようやく9:00となり、一斉に入城します。皆さんそれぞれ天守方面に向かって行きます。
我が家は10:00の予約なので、まず「百間廊下」と呼ばれるところや、大阪城落城の時、救い出されその後、姫路城で過ごした千姫の居室、化粧櫓などを見学してから、 天守に向かいました。




10:00まではまだ少し間がありましたが、この予約時間は繁忙期のみ機能するようで、この日は比較的来場者が少なかったのか、予約時間とは無関係にフリーで入場できました。

「構台(こうだい)」と呼ばれる、お城を覆う素屋根をつくるための重機の走行路や、材料運搬のための作業台です。 姫路城は地面の下も「特別史跡」となり、基礎を安定させるための杭が打てません。地面の上にシートを敷き詰めて大量の砕石を投入し、 史跡にできるだけ影響がないよう、地面に均等に荷重がかかるように配慮した基礎工事が行われたようです。 この、構台の組み立てだけで、開始から3ヶ月半かかったそうです。



瓦や漆喰壁を外したり補修する間、お城を風雨から守るために、天守閣は「素屋根」で覆われていました。
素屋根の工事は、国宝で世界遺産でもある姫路城に傷ひとつつけてはいけないというプレッシャーの中、狭いところに大きな鉄骨を通していくという、 緻密な作業の連続だったようです。




最新の見学施設でした。エレベーターで最上階まで一気に上り、適度な空調で、汗をかくこともなく、見学に集中できました。



間近に見る天守は瓦が全て剥がされ、白鷺城と呼ばれる所以の白壁も漆喰がはがされています。
近所に住んでいたら・・・・各工程ごとに見たかった、でも、もう2度と見る機会がないだろう工事中のお城の姿を 垣間見ることができ、1日かけて1000km走ってきた甲斐があったなと大満足です。




完成したら、もう一度見に来ようね、そんな決意でお城を後にしました。



建物だけではなく、敷地全体が国宝に指定されている姫路城、全ての工事に最新の英知と技術が結集され、細心の注意が払われています。 (パンフレット&こちら(鹿島建設のWeb画面)参照)に 詳しい工事の様子が紹介されています。











いつもの道の駅めぐりのスタンスにチェンジして、もう少し西に移動します。



兵庫県の道の駅「みつ」2009年の第32回で登録された新しい道の駅です。
スタンプを押して登録証などを撮影していると、スタッフの方が「どちらからですか?」と声をかけてきました。 「宮城なんですよ」というと、ちょっとビックリした顔で、「是非、アンケートに協力して下さい」と たつの市の観光に関するアンケートに協力する事になりました。
その中で道の駅に立ち寄った理由と言う設問の解答が、「道の駅訪問が目的」だったので、「わざわざ宮城からこの駅を目当てに来てたんですか」 と大歓迎されました。




海辺にある道の駅なので、ふと宮城県の道の駅「大谷海岸」の被災後の様子(こちらを参照)が 脳裏をかすめました。
「大谷海岸」も目の前のビーチに子供達の歓声が響き渡る元気な道の駅の戻って欲しいな・・・。

もちろん、道の駅のソフトクリーム美味しくいただきましたよ。完熟トマトソフトクリームです。






続いて、何故か行きそびれていた道の駅「とうじょう」。1999年の登録なので、何度も訪問するチャンスはあった筈なのに・・・なぜか未訪問のまま 残されていました。

兵庫県内には未訪問駅がまだまだ残されていますし、時間にも余裕がありますが、早めに本日の宿泊地、奈良県に移動します。 ちょっと時間がもったいないようですが、「旅」の目玉の一つとして、「延寿薬膳コース」という夕食を予約していました。 折角なので、事前に入浴して、ユックリと心穏やかに食べようという事になり、早目の移動チェックインとなったわけです。

数年前の関西遠征で宿泊に利用して、朝食がお洒落ですごく印象に残りました。 施設自体はちょっと古く、大きなお風呂があるわけでもないのですが、機会があったら夕食を食べてみようという話になっていました。

今回の「旅」でここに宿泊すると、翌朝の移動距離が長くなりますが、折角の機会なのと、リフレッシュがこの旅のテーマにぴったりなので敢えてここを選択しました。 メニューはこんな感じです。中華料理ではなく中国料理、見た目は華やかで上品な感じ、それぞれの食材がしっかり味を主張していますが、 全体として調和の取れた味という絶妙な料理です。なんだかせっかくの食事の雰囲気を壊しそうで、料理の写真は撮るのは控えました。
おいしい、おいしいと完食しました。

前述のように、ちょっと勿体ないような時間の使い方でしたが、2時間あまりかけてゆったりと味わう夕食、リフレッシュの一助となったことは間違いありません。 こんなひと時もいいもんだなと感じるのは年を取ったからなのかな。 翌朝の朝食も期待通りで、移動には2時間ほどかかることになりますが、この選択は大成功でした。


3日目〜帰宅。



道の駅3駅目は、奈良県の「吉野路黒滝」です。10:00を少しすぎたころに到着しましたが、川遊びをする家族で賑わっていて、駐車場はすでに満車。 幸い、数十分待って空きスペースができ誘導されて駐車できましたが、このような、滞在型で一日遊べるような道の駅は要注意です。 こじんまりとした駅で、隅々まで見ても駐車場の待ち時間と同じくらいの時間で済んでしまいました。

それにしても、川で遊ぶ子供たち、気持よさそうです。




道の駅を後にしてさらに山沿いの道を進んでいきます。今回の「旅」の一番のミッション「天河神社(天河大辨財天)」にお参りします。 各地の一宮に行っていますが、それらと比べるとそんなに大きな神社では有りません。それでも、あとから後からお参りの方が絶えません。 駐車場に止まっている車のナンバーを見るとさすがに宮城ナンバーはありませんでしたが、地元、奈良以外に兵庫や広島など西日本各地からお参りに来るようです。



ご祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、とくに、芸事にご利益があるようです。 他に、熊野坐大神、吉野坐大神、南朝四代天皇の御霊(後醍醐天皇、後村上天皇、長慶天皇、後亀山天皇)、神代天之御中主神より百柱の神が配祀されているようです。

高野、吉野、熊野という日本の三大霊場を結んだ三角形の中心に位置する天河神社は、 単なる物質的な暮らしから精神的な暮らしが追求されるようになった今、日本文化の聖なる発祥の地として、また日本の精神性の聖なる故郷として、 そのような求道する人々の注目を浴びているのです。そして天河は世界にいくつか存在する、神聖なエネルギーの満ちた場所として見なされているのです。
パンフレットより抜粋

そしてこんなこともあるようです。
天河行きを予定していたのに、仕事が入ったり身体の調子が悪くなったりして、天河に行けなくなる人がいる。 これはたまたまそうなったのではなくて、まだ天河に行くべき状況ではないという、一つの啓示である。

強力なパワースポットのようです、心身ともに弱っているなと自覚しているので、苦しいときの神頼みとばかりに一心にお願いしてきました。


天河神社の「五十鈴(いすず)」です。五十鈴は特徴的な三つの球形の鈴が、それぞれ
    ●「いくむすび」
    ●「たるむすび」
    ●「たまめむすび」
という魂の進化にとって重要な三つの魂の状態(みむすびの精神)あらわしていて、清流のような妙なる音の響きによって、 心身は深く清められ、魂が調和し本来あるべき状態に戻り、新たな活力が湧いてくるといわれています。
とってもいい音色です。常に身近に持っていられるよう車のキーに取り付けました。 お参りを済ませ、なんだかすっきりとして、ホッとした気持になりました。


当社の計画ではさらに南下して、道の駅「十津川」まで行く計画でしたが、日程を1日短縮したのでキャンセルとなり、いったん戻って 道の駅「杉の湯 川上」に行く予定でした。 ところが、この時点でNAVIが示すこの日の宿泊地の到着予想時間が23:30、もちろん距離から計算した移動時間だけで、あと2か所 の訪問予定地での滞在時間も、夕食の時間も入っていません。これじゃ時間的に無理と判断、急遽道の駅「杉の湯 川上」もキャンセルして、 最後の目的地「室生寺」に向かいます。



国宝や重要文化財が多数あり、道の駅ばかりでは嫌がる奥様のためにセレクトした場所、喜んでくれると内心期待していました。



ところが、暑さと移動疲れのためか、さほど喜んでももらえず、本堂、五重塔を淡々と見学して奥へと歩いて行きました。



奥の院に向かう急な階段を前に、息があがってしまいました。
頑張れば上りきれそうでしたが、フーフー ハーハーしていると、「私は(行っても行かなくても)どっちでもいいよ」と。

この何気ない言葉に何かがパンと弾けてしまいました。こんなことなら、こっちをキャンセルして道の駅にいけばよかった。 「行かない、戻ろう」そんな言葉を発しました。「もう二度と、もしかしたら一生これないかもよ」 そんな事も言われましたが・・・無言のまま山門をくぐり車に乗り込みました。




何度も何度も行き来している北陸道、今回、越中境、蓮台寺で押印、NEXCO東日本管内のハイウエィスタンプはコンプリートです。 いちばん身近な東北道でさえ、まだコンプリートできていないというのに・・・
途中入手した「高速家族」、NEXCO東日本で言えば「HighwayWalker」のような感じのフリーペーパーで、今月号はたまたまソフトクリームの特集があり、 「これは食べた」「これも食べた」「これは美味しかった」と会話が弾み、重苦しかった社内の雰囲気はいつの間にか普段の状態に戻っていました。 スタンプ収集のため、全てのSA、PAに止まりましたし、目についたソフトは食べましたから、当然と言えば当然なんですが、ソフトの食べ歩きも時には役に立つんですね。


行く時は宮城から兵庫県まで1000kmを一気に走りましたが、帰路は奈良県から一気に宮城まで帰るのは無理だろうと、 途中 新潟県内に宿泊して、翌日の昼過ぎに帰宅となりました。 こうして、3駅、1社、1寺、1城をめぐる3泊4日、走行距離2400km余りの過去の遠征とは一味違う2011夏遠征、「癒し旅」は終了しました。

このたびの収穫は、なんと言ってもパワースポット「天河神社」にお参りできたことですが、
ハイウエィスタンプ 北陸道 蓮台寺 南条 越中境 女形谷 、山陽道 三木 、名神高速 多賀
道の駅 新規訪問 3駅 吉野路黒滝 みつ とうじょう
道の駅 再訪問 3駅 宇陀路大宇陀 針T・R・S 吉野路大淀iセンター
お城 姫路城 、神社 天河神社 、お寺 室生寺
でした。走行距離は2242.6km、道の駅全駅制覇への道は630駅/970駅となりました。