2011年 東北道の駅復興支援スタンプラリー

そうだ 温泉に行こう! 肘折温泉編



「もう少し早く出たかったね。」鳴子峡の駐車場は既に満車、駐車待ちの車があふれ道路もノロノロ状態。
実は、昨夜の帰宅が遅くなり、行きつけのスタンドの閉店時間を過ぎてしまい、給油ができませんでした。 出掛けに満タンにして行こうと8時の開店を待っての出発となった次第です。

繁忙期でかなり疲労がたまっているうえに、極度の睡眠不足ですが、とにかく走りに行きたい気持ちが抑えられません。 昨晩は、0時過ぎまで地図や温泉本とにらめっこ、結局、お気に入りの温泉のひとつ「なの花温泉田田」がある、山形県の道の駅「庄内みかわ」に決めたのは 1時過ぎでした。



「あ・ら・伊達な道の駅」に寄り、鳴子峡を抜け、真っ青な空に映える、周囲の山々の赤や黄色、オレンジ、茶色、 そしてまだ残っている緑色、 まさに錦絵のような紅葉の風景を楽しみながら山形県へ。

新庄付近を走行中、やっぱり疲れてるんでしょうね、突然、ものすごい疲労感と、眠気に襲われコンビニで小休止。 道の駅「庄内みかわ」までは、まだまだ、時間が掛かります。無理をすれば行けそうですが、迷った挙句 急遽目的地を変更、30km程先の「肘折温泉」へ行くことにしました。 数年前、「峠越え」に夢中だった頃、ダートの峠、「十部一峠(じゅうぶいちとうげ)」を走りに行った時 (こちらを参照)看板を見たことがあり、また、昨夜の温泉本でも気になっていた温泉です。


昨夜、村営の日帰り温泉施設があるところまではチェックしましたが、肝心の施設名が思い出せません。NAVIで検索してもそれらしき名称の施設はありません。 苛つく気持ちを抑えて、一服しながら記憶をたどっていくと「カルデラ館」というキーワードを思い出しました。再びNAVIで検索、ようやく目的地となる 日帰り温泉施設をセットできました。

スタート時間が遅く、鳴子峡でノロノロ状態にハマり、目的地変更に手間取ったため、既に昼食に時間が迫っていました。走っている県道33号沿線はコンビにどころか、 人家もまばらです。交通量も少なく「やや諦めムード」で走っていると、不意にトラックが2台、路駐状態で止まっていました。「なんだよ、いくら交通量が少ないからって」 と腹立たしく思いながらもよく見ると「巌神権現蕎麦」というお蕎麦屋さんでした。 トラックのドライバーは美味しい店をよく知っているとは言うけれど、 この店がそれに該当するのか、はたまたこの辺りにはここしかなくて仕方なく止まっているのか定かではありませんが、ここで昼食にしました。




蕎麦の分量が「1人前」「1.5人前」「2人前」「てんこ盛り」と4通りありますが、メニューは一種類だけのようです。味自慢お店らしく、 出された蕎麦には「水そば」がついていていました。確かに美味しい蕎麦で、デザートに出てきた「そば羊羹」も、あまり甘くなくて 美味しいものでした。 どうやら「当たり」だったようです。



このお蕎麦屋さんの店の名前「巌神権現蕎麦」、なにやら由緒がありそうなのでお店の方に聞いてみると

むかしむかし修験者が葉山(1462m)に参詣しようと、このあたりを通りかかったとき、大きな杉の木に権現様の姿を見たそうです。 あまりの神々しさに、修験者はこの地に留まり、修行を重ねました。以来、村人はその杉を権現杉と呼び、神木として祀ったとのことです。

そういえば、以前、巨樹・巨木にハマっていた頃、この辺りに大きな杉の木とクロベの木があって見に来たことを思い出しました。 (こちらを参照)

久々の再会となった大杉もクロベも元気そうで何よりでした。






大蔵村村営の日帰り入浴施設、「肘折温泉カルデラ館」で温泉入浴。
黄金温泉を源泉とする湯の泉質は、炭酸水素塩泉で、ラムネやソーダなどの清涼飲料水など日常生活によく使われている炭酸水と同じようなものらしいです。 炭酸ガスが無数の細かい泡となり、心臓に負担をかけずに血行を良くしたり、飲用すれば胃腸粘膜の働きを良くするほか利尿作用もあるそうです。

露天がひとつしかなく、男女交代制でちょうど女性の時間だったので、紅葉を見ながらの温泉というわけにはいきませんでしたが、 ツルツルのお湯でサッパリし、疲れた身体も心なしか軽くなった気分です。


また、もう一つ冷たい炭酸泉があります。暗くて上手く写りませんでしたが、飲泉できるようになっています。
肘折温泉は、今から約1200年ほど前、807年(大同2年)平城天皇の時代に発見され、第100代後小松天皇の御代1391年(明徳2年)の正月二日に、 初めて温泉場として開業しました。発見にまつわる伝説も興味深く、昔、豊後の国(大分県)からきた源翁という老人が山中で道に迷い途方にくれていたところ、 後光きらめく老僧に出会った。この老僧は地蔵権現であり、「かつて肘を折って苦しんでいたときに、この湯につかったところたちまち傷が治った。」と語り、 湯の効能を広めるよう源翁に伝えました。以後、近郷の農山村の人々が農作業の疲れを癒す温泉場として、 また骨折や傷に有効な湯治場としてにぎわい「肘折温泉」と呼ばれるようになったそうです。
また、老僧が住んでいた洞窟は「地蔵倉」と呼ばれ、パワースポットとなっているようです。





来た道を引き返すか、山越えで帰るかの決断は、入浴後の心身ともに軽くなり、さサッパリとした気分で「山越え」をセレクトしました。



十部一峠のある国道458号線は、ずいぶんと改良されたようで走りやすくなっていました。以前はもっと荒々しい感じがしましたが、路面に崩れ落ちている小石も 少なく、落ち葉で滑るようなことも無く、対向車とのすれ違いに苦労することも無く、快調でした。

一週間後に同じくダートの林道「二口林道」を走る計画があり、予行演習、足慣らしになりました。




道の駅「にしかわ」で休憩、山形道、東北道で帰宅。 幸い、泉ICの混雑もさほどではなく、8時17分発、17時37帰着、道の駅は今年既に押印済みの2駅にしか行けませんでしたが、 とにかく、走りたい気持ちをちょっぴり満足させた、295.9kmのプチドライブでした。